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昨日から岡山。6時前に目が覚めた。雨が降っている。東京のマンションだと外の雨の音は聞こえない。ここでは音がダイレクトに室内に入ってくる。
屋根や、地面や、木の葉に降る雨の音。ふと、懐かしい思いがした。
いつの記憶だろうとしばらく考えてみたが、わからない。
多分、子供時代からある時点までずっとこんな感じだったのだろう。
昨日新幹線の中で「林達夫評論集」を読んでいたら、鶏を飼う話があった。プリマスロックという種類らしい。白色レグホンより温和な性格だとか。鶏を飼って、毎日新鮮な卵を産んでくれたら楽しいだろうな。
昔、実家でも祖父母の家でも鳥小屋に鶏を飼っていて、餌をやったり、卵を取りにいったり、そんなお手伝いをしたことがあったなと、思い出した。
そのうち飼えたらいいな。岡山は小さな庭があるけど行っている期間が短いし、東京のマンションでは無理。コケコッコーと朝の時を告げるのは雄鶏で、雌鶏はコッコッと鳴くだけらしい。雄鶏がいると有精卵を産むが、いなくても無精卵を毎日生むし、食べるにはどちらも変わらないということだ。飼う時はプリマスロックの雌鶏だけにしようと、しばし楽しい夢に浸った。
岡山のレッスン、今回はひとり体験レッスンの大人が来る予定。はじめはホームページを出してもちっとも問い合わせがなく、岡山通いも持ち出しだったが、3年目にして気が付いたら10人くらいになっていて、毎回10人が来るわけではないがそのうちの5~6人は来るので、ジパング俱楽部利用の交通費くらいになってきた。女性60歳以上3割引きのジパング俱楽部は、ホント、ありがたい。
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イラストACの投稿作品数が200点を超えた。
昨年2018年6月に始めたので、約半年。
1日のダウンロード数が昨年までは平均10。
今年になって20くらいになった。
1月から、ペインターを使えるようになろうと思ってやっているうちに、だいぶ覚えた。
ペインターで作画したものをフォトショップで開いてAC用に保存。
PC上で描くのは、同じ輪郭の絵の色を変えたり、背景を変えたりが簡単で、確かに速いし面白い。投稿数もこれならサクサク増える。
11日になぜか突然ダウンロード数が80をこえてびっくりしていたら、次の日は140越え。いったい何が起こったのかと思ったが、次の日からまた20前後にもどった。
不思議。
ただ、長時間モニター画面を見つめることになるので、視力が心配。
マユミインターナショナルの台湾展用の資料を出すのをすっかり忘れていて、催促メールが来たが、作品ができてないので画像添付ができない。
大慌てで描いて、資料提出日に間に合った。
やっぱり手描きは時間はかかるがおもしろい。
快適な住環境のハテナ?
箱入りのみかんを、初めてネットで買ってみた。
室内では、食べきらないうちに腐りそうで、ベランダに出しておくことにした。
昨年秋にりんごを箱で買って室内に置いていたら、半分腐ってしまった。
東京のマンション。
窓はすべて二重窓。
屋外が寒くても暑くても、室内は快適。
岡山に古い一戸建てがある。
時々行く。
夏暑く、冬寒い、壁の薄い古い家。
一か月前に買って、室内に置きっぱなしにしていた野菜やりんごが元気で驚く。
東京のマンションでは、冷蔵庫に入れなければすぐに腐る。
もっと快適にと、改良してきた住環境が、実はそうではないのかもしれない。
人間もマンションの中で、快適だと思って暮らしているうちに、気が付いたら腐っているのではないか。
リンゴのように。
行きつけの漢方の専門医さんが、30年前と比べて、患者さんの免疫力が落ちて、精神疾患も増えたと言っている。
私の心身症を治してくれた人たち
前回のブログから3日たってしまった。
実は、2日前にこのテーマで書いたブログを、最後に、見直し手直しをしていたら、うっかり消してしまった。
あれっと思った時には真っ白。
何を間違えたのか不明。
ああでもないこうでもないと頭をひねって、やっと書いたブログが、一瞬でパア。
がっかりして、また時間と労力をパアにしたくないという思いから、その後しばらくブログに手を出すのがためらわれた。
というわけで、本日、もう一度同じテーマで書こうと思う。
25年ほど前、色々なことが重なって疲れていたのかもしれない。
突然おかしくなった。
人前で手が震える。カップや箸を口までもっていこうとしても震える。レジで財布からお金を出して渡そうとすると震える。身体もかたまり、冷や汗が出る。
震えまいとすると、余計に震える。
一番困ったのは、バイオリンの弓が震えてうまく操作できなくなったこと。
いつ、その状態が襲ってくるかわからない。
当時すでに自宅で教えていた。
生徒に弾いて見せなければならないので、困った。
オーケストラの本番の途中で、我慢できなくて抜け出した。
今思うと、これが始まりだったかもしれない。
そのころ、我が家のこどもたちもまだ手がかかり、なんとか市民オーケストラで唯一、まともに弾く場を確保していた。子連れの週末の練習も、本番も楽しかった。
リハーサルではいつも通り、なんともなかった。
ところが、本番が始まったとたん、自分の右腕がおかしい。
まともに動かない。動揺してますますおかしくなる。
何とかごまかして、休憩に入ったとき、体調が悪いのでと、退場してしまった。
それから、食事中の手の震えなども始まり、対人恐怖症もどきになり、病院へ行った。
当時、病名は言われなかった。私も知識がなかった。
抗不安剤を出された。
薬を飲めばやり過ごすことができたが、常用はしなかった。
なるべくなら、飲みたくないと思っていた。
薬が増えることが怖かったのだと思う。
お医者さんも、薬がなくなったらいらっしゃいという感じだった。
おかげで薬の依存症にならずに済んだかと思う。
しかし、徐々に軽くなったとはいえ、気が付けば7年。
まだ、人前で弾く時は抗不安剤にたよっていた。
完全に縁を切りたいと思った。
いろいろ考えて、たまに人前で弾くからよくないのかもしれない、習慣的に、同じ場所、慣れた場所で、同じ人たちの前で弾けば、その状態が特別ではなく、日常になり、妙な震えや硬直はなくなるかもしれないと思いついた。
ピアノの友人に相談して、市のボランティアセンターに二人で登録した。
身障者施設で毎月小さい曲を何曲か弾いて聴いてもらう。
始めは1か所だったが、そのうち2か所になった。
車いすから離れられない重度の人たちの施設と、動き回れる人たちの施設。
行き始めた最初のころは薬を飲んで出かけた。
何年後かもうわからないが、いつのころからか薬を飲むことはなくなった。
なぜか。
私が、ボランティアを始めてはじめてわかったこと。
あの人たちは正直だ。ウソがない。
口先だけのお世辞もないし、お義理の拍手もしない。
つまらなければ、大声をあげるか、どこかへ行ってしまうか、寝てしまう。
気に入れば、車椅子のなかで手足をバタバタさせたり、歌ったり(歌に聞こえないかもしれないけど歌っている)、踊ったりする。
こちらも、なんとか退屈させないよう、選曲や弾き方を工夫する。
うまく弾こうとか、技術を見せようとか、関係ない。
全くシンプルである。
退屈するか、気に入るかだけ。
そして、彼らの感情はストレートだから、
こちらも余計な気を回したり、本当はどう思っているんだろうなどど考えなくていい。
このシンプルさが、私の心身症を治してくれたと思う。
そして、もうひとつ。彼らはとても優しい。
ボランティアである。「来てくれてありがとう」と言われる。
とんでもない!感謝するのはこちらの方です。
先日、重度の身障者施設で、演奏が終わって片付けている時、ひとりの女の子に「がんばってね」と言われた。
演奏した中に、彼女の好きな曲があったようだ。
「愛のあいさつ」だったか、ジブリの「ねこバス」だったか。
女の子といっても年齢はよくわからない。20代かと思う。手足麻痺。言葉もはっきりしない。かわいい大きな黒い眼は何も見えていないそうだ。
この施設に通いだして10年以上たつ。
初めて言われた。「がんばってね」
はじめ、何と言っているのかわからなかった。
彼女の付き添いの職員さんが通訳してくれてやっとわかった。
そのときの、女の子の表情。
ハッとするほど素敵な笑顔。
こんなに曇りのない笑顔を見たことがあっただろうか。
胸がいっぱいになった。
ありがとう。元気をくれて、本当にありがとう。
寒さと体調
昨日から、東京も今日は雪になりそうだと、さんざん脅されたが、午後3時、今のところまだ降ってこない。
そうは言っても、寒さは段違い。
今週半ばのポカポカ陽気の後で、気温差に身体がついていかない。
昨夜から軽い吐き気。以前病院でもらった吐き気どめの頓服薬を飲んで、早めに寝た。
今朝起きた時は治っていたのに、すぐにまた少し気持ちが悪く、おまけにやたら眠くて、2人レッスンしたあと、1時間ほど眠ってしまった。
午後ビオラのレッスンに来た女医さんから、胃腸炎が流行っていると聞かされた。
そうか、これは胃腸炎なのか、発熱も下痢もないので、軽いやつだなと思ったら、現金なもので、不快感も軽くなった。
レッスンに来る人と何だかんだ話すのは楽しい。教えるのも楽しいけど、知らない話を聞けるのも楽しい。いい仕事だと思う。
昨日、バイオリンのレッスンに来た70代?の女性との話も面白かった。
もと女学校の先生。金沢出身。金沢と東京の寒さの違いについて。
私も40年近く前、岡山から東京に来た当時、冬の風の刺すよいな固い感じと、乾燥、肌荒れに関西との違いを感じたが、金沢から来ても同じように感じたらしい。「あっちは、同じ寒さでも、もっと柔らかい感じですよ」
関東の空っ風。こういう荒い風土がを坂東武者生んだのかと思う。
新幹線の窓から
岡山→東京、今日は移動日。
ジパング倶楽部の割引切符のため、いつもひかり。
のぞみでは、割引がきかない。
浜松あたりで気がついた。
畑か水田を転用したらしい土地に、ソーラーパネルが並んでいる。
あちらにも、こちらにも。
いつのまにできたのか、今まで気づかなかった。
その間に、鰻の養殖池と思われる四角い池や、農業用ハウスが点在しているのが見える。それらの使用電気を確保するための、ソーラーパネルだろうか。
現在はパネル設置場所の面積はさほど多くはないが、将来、これが広範囲に並ぶとしたら、ゾッとする風景だろう。などと思ってしまう。
再生可能なエネルギーも、課題あり。
個人的、素人的意見では、日本列島は火山と海から、地熱と波動からエネルギーをもらうのが、合っていると思う。
静岡駅通過
今日の富士は素敵だ。雪を被った富士は、その白のせいか、迫力があり、他の季節より大きく見える。
都内電車。午後2時。さすがに乗客は少ない。空席もある。
乗降口に「ドアにてをつかないでね!」のシールが貼ってある。
「ドクにてをつけないでね!」に似ている。
やや認知症
日本人は長寿になったといわれる。
ただ、元気な人でも、終わりの方で少しくらい認知症になるのは仕方がない。
友人は一人娘だが、実家から遠く離れて暮らしている。ご両親はお父様99歳、お母様90歳前後。ほかに兄弟がいればと思うこともあるが、いないものはしかたがない。
ご両親ともに高齢者とはいえカクシャクとしており、ずっと二人だけで暮らしていたが、さすがにあやしくなってきたので、昨年、娘の説得でふたり仲良くホームに入った。
先日話してくれたエピソードをご紹介。
面会時の会話1
父「おまえ、いくつになった?」
娘「66」
父「そりゃあ、車の運転はもうやめたほうがいいぞ。あぶない、あぶない。」
(そう言うご本人は90歳まで運転していた)
面会時の会話2
母「私の子供はあんただけだったかしら?」
娘「そうよ」
母「おかしいなあ。男の子も生んだ気がする。」
父「おい!そりゃあ本当か!」
(注:このご夫婦の子供はまちがいなく娘ひとりです)